https://www.jba.or.jp/event/20230420_822/
新資源の利活用技術創出に向けたLCAやカーボンフットプリントについての議論を深めるためのきっかけとなることを期待し、主にバイオマス資源の利活用におけるLCAとカーボンフットプリント、ならびにLCA計算の基となるデータベースについての話題を提供します。
開催概要
【開催日時】2023年 4月20日(木)15:00~17:35
【会場】 オンライン(TEAMS)
【定員】 300人
【主催】 新資源生物変換研究会
炭化水素、C1化合物、化学工業製品、バイオマスなどの「新資源」を利用する生物変換及び環境調和・改善技術に関する研究開発を立案・推進するに際し、経済性や環境負荷を客観的に評価するためのライフサイクルアセスメント(LCA)の視点が必要不可欠となってきています。さらに近年、サプライチェーン全体におけるカーボンニュートラルを実現するための「カーボンフットプリント」の考え方が導入され、LCAの重要性がますます高まりつつあります。今回の勉強会では、新資源の利活用技術創出に向けたLCAやカーボンフットプリントについての議論を深めるためのきっかけとなることを期待し、主にバイオマス資源の利活用におけるLCAとカーボンフットプリント、ならびにLCA計算の基となるデータベースについての話題を2名の先生にご提供いただきます。ご参集のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。
プログラム
15:00~15:05
開会挨拶
阪井 康能 氏(新資源生物変換研究会 会長、京都大学大学院農学生命科学研究科 教授)
15:05~15:10
趣旨説明
中島田 豊 氏(新資源生物変換研究会 幹事、広島大学大学院 大学院統合生命科学研究科 生物・生命科学分野 生物工学ユニット 工学部第三類 生物工学プログラム 教授)
15:10~16:10
「バイオマス原料による製品製造におけるLCAとカーボンフットプリント」
志摩 賢二 氏((株)三菱ケミカルリサーチ 情報データマネジメント部門 上席研究員)
化学品の環境負荷を下げる技術としてバイオマスの活用が注目されている。
非枯渇の再生可能資源を使うという点、及び、カーボンニュートラルな材料で炭素ゼロエミッション化に向けて必須であるという点がある。これらを定量的に評価し、議論するためのツールがLCAであり、今回はバイオ技術へのLCAの適用(特に気候変動の観点に注目)、及びその課題について紹介する。
さらに事業化の際の実際的な注意点についても触れる。
16:10~16:20
休憩
16:20~17:20
「ライフサイクルアセスメントの実施におけるインベントリデータベースの活用方法」
塚原 建一郎 氏((国研)産業技術総合研究所 社会とLCA研究グループ 研究グループ長)
ライフサイクルアセスメント(LCA)は、製品やサービスの原材料採取から最終処分までで使用される物質やエネルギーを調査・集計し、環境に与える影響を評価する手法です。LCAを実施する際、直接的に工程に関係するデータは自ら収集する必要がありますが、間接的に関与するデータについては、バックグラウンドデータを利用し、効率化を図ることができます。そこで、バックグラウンドデータを搭載するインベントリデータベースの概要とその利用方法について紹介します。
17:20~17:30
総合討論
17:30~17:35
閉会挨拶