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バイオものづくりのLCAガイドライン策定検討会

バイオものづくりのLCAガイドライン策定検討会

 近年LCA(Life Cycle Assessment)がバイオものづくりの新しい指標として追加される中、日本の経済安全保障の観点からも、環境負荷の低いバイオプロセスを構築し、日本国内でのバイオものづくり産業を構築することを究極の目的として検討会を立ち上げました。

バイオものづくりのLCAを取り巻く状況

バイオものづくりのLCAを取り巻く状況

 LCAは、次の4項目(I.目的と調査範囲の設定、2.インベントリ分析(データ収集と定量化)、3.影響評価(LCIA:ライフサイクルインパクトアセスメント)、4.結果の解釈と改善策の検討)から構成されますが、環境負荷に対する影響が大きいプロセスを特定し、当該プロセスに対する技術革新が産業競争力を呼び起こすことにつながります。

 一方、国際的には、IS0I4040シリーズ等のLCA規格は存在しますが、国内には、LCAとバイオプロセスの両方を充分に理解している人材が限られていることや、実生産プロセスを想定した評価を可能とするバイロットスケールの生産施設も限定されている状況でもある上に、バイオプロセス用のLCAについて手法開発者間で情報交換する機会も存在しません。

 また、バイオプロセス特有の問題として、インベントリーデータが極端に不足している状況です。

“バイオものづくりのLCAガイドライン策定検討会”の目的

 そこで本検討会は、NEDOバイオモノづくりプロジェクトにおいて「バイオ生産プロセスのLCA/TEAシミュレーター」の開発担当である東京大学·小原聡特任教授を代表とし、アカデミアからなる有識者に加え、NED0事業参画機関やJBAバイオものづくりフォーラム·社会実装WGの会員のうち、LCA手法に高い意識を持つ機関から構成し、次の項目について段階的に取り組みます。

    • 【1.バイオプロセスのLCA手法のガイドライン策定】 開発中·開発済みのLCA手法について情報交換し、バイオプロセスのLCAの共通基盤となるべくガイドラインを策定する
    • 【2.バイオプロセス分野のLCAに必要なインベントリーデータの収集と蓄積】 共通基盤となるインベントリーデータの整備戦略について方針を策定する
    • 【3.LCAから同定される環境負荷に対する影響が大きいプロセスの共有化と対応】 環境負荷に対する影響が大きいプロセスを特定し、その改善策について協議する
 なお、本検討会においては、まずはカーボンフットプリント算定手法の策定を目指すものとしますが、LCAを実施する事業者が希望する調査範囲を十分考慮して、ガイドラインを策定するものとします。公開可能な情報がまとまりましたら、本ページで順次公開して参ります。

バイオものづくり分野のLCAガイドラインver.1.0について(2026年4月8日更新)

 この度、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)及び一般財団法人バイオインダストリー協会(JBA)が実施した「バイオものづくりに関するLCAガイドライン検討会」により、LCAとバイオものづくりの専門家による議論を踏まえ、「バイオものづくり分野のLCAガイドラインver.1.0」を取りまとめて公表いたします。
 本ガイドラインの大きな特徴は、LCAの影響評価結果の精緻さの目線を合わせるため、新たにBio-LRL(Biomanufacturing LCA Readiness Level)という指標を提示し、さらにその指標に影響を与えるデータ収集方法を区分して示している点です。ガイドラインver.1.0ではこれらの考え方とともにバイオものづくりのLCAの基礎を解説しています。本ガイドラインの活用によりバイオものづくり分野でLCAの取組が促進され、より環境にやさしいものづくりが実現し、日本のバイオものづくりの国際競争力向上につながることを期待しています。
 なお、バイオものづくりのLCA実施にあたり引き続き検討が必要な論点・課題については、2026年4月以降に対応方針を検討し、ガイドラインを順次更新していく予定です。


バイオものづくり分野のLCAガイドライン(日本語版)はこちら <本編>  <実践編>  <算定ツール> 

 

バイオものづくり分野のLCAガイドライン(英語版)はこちら  <本編>  <実践編>  <算定ツール> 

※英語版は後日公開いたします。